スマートメッシュ(はく落防止対策ネット)
スマートメッシュとは
高強度のビニロンネットを使用したネットで、耐久性、施工性に優れ、周辺環境にマッチする剥落防止ネットです。
スマートメッシュの販売オーダーは、1本(2.1M×50M)の1巻からとなります。
高強度ビニロンネットを使用
■PVC被膜(塩ビ系合成樹脂)加工
高度で、形状保持が良く、弛まない施工が可能です。
■優れた耐久性・難燃性
耐久性、難燃性、耐アルカリ性・対候性・耐紫外線性能に優れています。
■端縁の仮止め帯層
両面テープで仮止めが可能です。また、帯層にアンカーを設置することで、落下力に抵抗を高めます。
付属物をかわした設置が可能
■切断・加工が容易
通常のカッターやハサミで切断、切抜きの加工が容易にできます。
■構造物の角まで施工が可能
構造物の形状に合わせ易く、排水管などの付属物をかわして施工することが可能です。
アンカーを打ち込むだけの簡単施工
■切断・加工が容易
通常のカッターやハサミで切断、切抜きの加工が容易にできます。
■構造物の角まで施工が可能
構造物の形状に合わせ易く、排水管などの付属物をかわして施工することが可能です。
従来の工法との比較
比較/工法 | 従来工法(剥落防止ネット) | スマートメッシュ |
概要図・特徴 | ||
全景・写真 |
施工後も点検・維持管理が容易
■施工後も部分撤去が可能
スマートメッシュは構造物に密着するため、メッシュ上からの赤外線調査が可能です。部分取り出しが可能で、設置後の維持管理が容易です。
スマートメッシュ施工手順
以下は、橋梁張り出し部等、コンクリート片剥落対策の工事例の施工手順の説明です。
主要施工機械及び工具
機 械 ・ 工 具 名 | 形 式 ・ 能 力 | 使 用 工 種 |
高所作業車 | BT-100程度等 | 設置 |
電動ドリル | 100V | 削孔 |
打込み棒 | – | パイプアンカー打込み |
樹脂注入ガン | H283PM | 樹脂注入 |
主要使用材料
品 名 | 規 格 等 | 備 考 |
スマートメッシュ | 目合い8*8 ASV-4000 (既製品L=50.0mW=2.1m) |
|
パイプアンカー (一式) |
PL60×60-6M | |
ジョリシール | MSロック (樹脂液剤) |
準備工
・橋梁の走行側・追越側で、形状や支障物等により設置幅や位置が異なるため事前に、既製品を加工する。
・スマートメッシュ既製品はL=50.0mのため、オーバーハング車バケット上で取扱いが安易なL=4.1mに切断する。
・遮音壁や投物防止柵の外付け支柱等があり、製品幅2.1mを切断する場合は現地設置幅に合わせ事前に加工しておく。なお、切断した場合もスマートメッシュの耳部が上段となるよう設置する。
・パイプアンカー配置の1.0m間隔をマーキングしておく。
・パイプアンカーを組立てる。
設置例
(支障物が有る場合)
・外付けの遮音壁・投物防止柵支柱があり、スマートメッシュを1.8m幅(例)に加工した場合。
(支障物が無い場合)
・製品幅の2.1mにて施工。
・橋軸方向の、重ね合わせは10cm程度とする。
・樹脂注入の際、若干余盛をし、パイプアンカー上部を樹脂にて覆うようにヘラ等にて整える。
(排水管がある場合)
・橋梁張出し部の下面に排水管が設置されている箇所については、現場にて加工し施工する。
下段部より切込を入れ、排水管を避けるよう加工し、下段部の切込には現地寸法に合わせたスマートメッシュを上から貼り付ける。パイプアンカーの配置は【A-A断面】を参照。
施工フロー
番号 | 施工内容(写真は走行車線側の施工状況) | 注意点等 |
施工範囲の壁高覧(上面)に墨出しを行う | ・施工起点となるので、正確に施工範囲を決める | |
墨出し位置にスマートメッシュを両面テープにて仮止めする | ・スマートメッシュを落下させないよう注意する ・必要な場合は、非破壊検査にて鉄筋・PCケーブルの位置確認を行う |
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電動ドリルにて削孔する (ドリルφ6.5×50) |
・電動ドリルを落下させないよう注意する ・削孔時のコンクリート粉が飛散する為、防護メガネやマスクを着用すること |
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アンカーで固定する | ・ハンマー、打込み棒、パイプアンカーを落下させなよう注意する ・打込み棒の先端が折れやすいので、真っ直ぐ打込む |
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アンカーに樹脂を注入する | ・注入ガンを落下させないよう注意する ・樹脂は十分注入し、なおかつ垂れ落ちないよう注意する |
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3~5を繰り返し、上段部を固定する | ・全体的にたわみの出ないよう施工する | |
中間部の削孔をする (ドリルφ6.5×50) |
・スマートメッシュを若干引っ張り気味でたわみの出ないように支え、削孔する | |
アンカーで固定する | ・上段部に比べ、施工し難いので、力加減に注意する | |
アンカーに樹脂を注入する | ・樹脂は十分注入し、なおかつ垂れ落ちないよう注意する | |
下段部を必要により両面テープにて仮止めする | ・たわみの出ないように、仮止めする | |
下段部の削孔をする (ドリルφ6.5×50) |
・上段部、中間部に比べ、施工し難いので力加減に注意する | |
アンカーで固定する | ・上段部、中間部に比べ、施工し難いので力加減に注意する | |
アンカーに樹脂を注入する | ・樹脂は十分注入し、なおかつ垂れ落ちないよう注意する | |
3~5を繰り返し、上段部を固定する | ・全体的にたわみの出ないよう施工する | |
完 了 |